結論:マイナ保険証が読み取れなくても、慌てなくて大丈夫です。「①別の方法で資格を確認 →②それも難しければ被保険者資格申立書」の順で受付できます。
2024年12月からマイナ保険証が基本になり、受付でカードリーダーのエラーに当たる場面が増えました。
この記事では、総合病院で10年以上受付に立ってきた私が、読み取れない時に慌てないための手順を、厚生労働省の案内をもとに整理します。
🔖 この記事でわかること
- 「資格確認書」と「資格情報のお知らせ」の違い
- マイナ保険証が読み取れない時の受付手順(4ステップ)
- 被保険者資格申立書に書くことと、使える場面
- 受付でよくあるマイナ保険証のつまずきと対処✅ この記事を書いた人
ゆう|3つの総合病院で医療事務10年以上|元採用担当3年|現フルリモート医療事務|3児パパ
まず混同しやすい「資格確認書」と「資格情報のお知らせ」
受付でよく取り違えられるのが、この2つの紙です。役割がまったく違うので、先に整理します。
| 書類 | 渡される人 | 受付での役割 |
|---|---|---|
| 資格確認書 | マイナ保険証を持たない方 | 従来の保険証の代わり。これ1枚で資格確認できる |
| 資格情報のお知らせ | マイナ保険証を持つ方 | 自分の資格を確認するための紙。単体での受付は想定されず、補助に使う |
つまり、資格確認書は「保険証の代わり」、資格情報のお知らせは「マイナ保険証が読めない時の補助」という整理になります。
患者さんが「紙をもらった」と出してきた時は、どちらなのかを見ると判断がスムーズです。
マイナ保険証が読み取れない時の受付手順(4ステップ)
顔認証付きカードリーダーで読み取れない時は、次の順で確認していきます。厚生労働省と日本医師会が、できない場合の対応として案内している流れです。
- 資格確認書があれば、それで確認する(従来の健康保険証は2026年7月31日で取り扱いが終わります)
- マイナポータルの資格情報の画面をスマホで提示してもらう
- 過去の受診歴から資格情報が確認できれば、それを使う
- どれも難しければ、被保険者資格申立書を記入してもらう
くわしい対応は、厚生労働省の案内や日本医師会のまとめで確認できます。
運用は見直されることがあるため、最新の通知に当たるのが安全です。
2026年8月1日以降は、期限切れの従来の保険証は使えません
厚生労働省は、有効期限が切れた従来の健康保険証を持参した場合の暫定対応を、2026年7月31日で終了すると案内しています。
8月1日以降は、マイナ保険証または資格確認書で確認する運用です。
期限切れの保険証を出された時は、その場で「使えません」と終わらせず、次の持ち物を確認しましょう。
- マイナ保険証を持っていないか
- 資格確認書が届いていないか
- どちらも確認できなければ、院内手順に沿って別の資格確認方法に切り替える
💬 受付でそのまま使える案内
「こちらの保険証は7月末で取り扱いが終了しています。マイナ保険証か資格確認書はお持ちでしょうか。なければ、ほかの確認方法をご案内しますね」
「保険証が使えない」と「保険診療を受けられない」は同じ意味ではありません。別の確認方法へ落ち着いてつなぐのが、受付で大切な対応です。
被保険者資格申立書は何を書くの?
4ステップの最後に出てくるのが、被保険者資格申立書です。資格がその場で確認できない時に、患者さんに申し立ててもらう書類になります。
おもに記入するのは次のような内容です。
- マイナンバーカードの券面情報(氏名・生年月日・性別・住所)
- 連絡先
- 加入している保険者などに関する事項
過去にその医療機関への受診歴があり、その時から資格が変わっていないことを口頭で確認できる場合は、必要な情報を把握できていれば申立書の提出があったものとして取り扱えるとされています。
あとから現在の資格が確認できれば、その情報で診療報酬請求を行うという流れです。
受付でよくあるマイナ保険証のつまずきと対処
- カードリーダーが読み取らない:カードの向きや汚れを確認し、それでも難しければ上の4ステップに切り替えます。慌てず手順に乗せるのが大切です。
- 顔認証や暗証番号で止まる:暗証番号は本人しか分かりません。患者さんが分からない時は、顔認証や目視確認に切り替えられる場合があります。
- 有効期限・更新:マイナンバーカード自体にも電子証明書の有効期限がある点に注意が必要です。期限切れで読めないこともあるため、頭の片隅に置いておきます。
- 子どもや高齢の方:暗証番号の入力が難しい場面では、付き添いの方や目視の確認に切り替えます。
どのケースも、「読めない=受付できない」ではありません。別の方法で資格を確認する道があると知っておくだけで、受付の不安はかなり軽くなります。
新人さんが最初に戸惑うのも、たいていこの場面です。
よくある質問(FAQ)
Q. マイナ保険証が読み取れないと、その日は受付できないのですか?
そんなことはありません。資格確認書・マイナポータルの画面・過去の受診歴・被保険者資格申立書のいずれかで受付できます。まず別の確認方法に切り替えるのが基本です。
Q. 資格確認書と資格情報のお知らせは、どちらでも受付できますか?
役割が違います。資格確認書は保険証の代わりとして使えるものです。資格情報のお知らせは自分の資格を確認するための紙で、補助として使うものとされています。
Q. 被保険者資格申立書は、毎回必要ですか?
いいえ。ほかの方法で資格が確認できれば不要です。どうしても確認できない時の最後の手段として用意されています。
Q. 暗証番号を忘れた患者さんは、受付できませんか?
顔認証や目視での確認に切り替えられる場合があります。暗証番号が分からないだけで受付できないわけではありません。
Q. 従来の健康保険証は、もう使えないのですか?
従来の健康保険証の有効期限は2025年12月1日で終了しました。期限切れに気づかず持参した場合の暫定対応も2026年7月31日で終了します。
8月1日以降は、マイナ保険証または資格確認書での確認が必要です。
まとめ
- 読み取れない時は「別の方法で確認 → 最後に被保険者資格申立書」の順で受付できます。
- 資格確認書は保険証の代わり、資格情報のお知らせは補助、と役割を分けて覚えておくと安心です。
- 運用は移行期で変わるため、細かい対応は厚生労働省の最新情報で確認します。
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■ 著者プロフィール
3つの総合病院で医療事務10年以上、うち1つの病院で採用にも3年携わりました。
片道約50kmの高速通勤を10年続けたのち、転職サービス経由でフルリモートへ。
現在はフルリモートの医療事務として算定業務を担当。3児の父。
「もうひとりで悩まない医療事務」を届けるため発信しています。
最終更新日:2026年7月11日