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診療識別コードとは?先輩の「40で取って」がわかる早見表|医科の電子レセプト

新人さんへby ゆう|医療事務ブロガー公開日 2026/10/04

「それ、40で取っておいて」
先輩にそう言われても、何のことか分からない。聞き返しにくくて、そのまま固まった。新人さんなら、いちどは通る道です。

Threadsで診療識別コードの一覧を載せたところ、「60を一日中見ていた」という返信をもらいました。番号で言われる言葉は、覚える前に慣れてしまうものです。
3つの総合病院で医療事務を10年以上続けてきた立場から、番号の意味と、聞き返し方をまとめますね。

この記事でわかること

  • 診療識別コードが、レセプトのどこに出る番号か
  • 医科の主な番号と、名前の一覧
  • 入院と入院外で、出る番号が違うところ
  • 番号で言われた時の確認の仕方

結論は、診療識別コードは、医科の電子レセプトで診療内容を分ける2桁の番号。40は処置、60は検査・病理です。

番号で言われたら、「40は処置ですか?」と名前で確認してかまいません。聞き返して大丈夫ですよ。

今やること勤務先の画面や資料で、診療識別の表示を探す。見つけたら、番号と名前を1つ見てみる。
▼ 早見表へ

診療識別コードは、どこに出る番号?

医科の電子データでは、診療行為・薬・材料のデータに、「診療識別」の項目として2桁の番号を記録します。診療識別が要らない場合は、記録の省略もできる。

原文は、こうです。

診療識別 数字 2 可変 1 別表20 診療識別コードを記録する。 2 病床機能報告に係る病棟情報を記録する場合は、「97」以外を記録する。 3 診療識別を必要としない診療行為の場合は、記録を省略する。

診療識別 数字 2 可変 1 別表20 診療識別コードを記録する。 2 診療識別を必要としない医薬品の場合は、記録を省略する。

出典:医療情報基盤・診療報酬審査支払機構「記録条件仕様(医科用)令和8年8月版」より。上は診療行為レコード(SI)の項目、下は医薬品レコード(IY)の項目です。

特定器材レコードも、書き方は同じ。

紙のレセプトも、診療欄の行ごとに、11・12・13のような番号が印刷されています。
先輩の「40で取って」は、この番号の40、つまり処置のこと。言い方は、病院によって違う可能性があります。

診療識別コードの早見表(医科)

医科の主な番号です。名前とセットで覚えるのが近道。入院と入院外で出る番号が違うものは、右の2列で見分けられます。

原本は入院、入院外の順で、この表とは列の並びが逆です。

番号 名前 入院外 入院
11 初診 ○ ○
12 再診 ○ -
13 医学管理 ○ ○
14 在宅 ○ ○
21 投薬 内服 ○ ○
22 投薬 屯服 ○ ○
23 投薬 外用 ○ ○
31 注射 皮下筋肉内 ○ ○
32 注射 静脈内 ○ ○
33 注射 その他 ○ ○
40 処置 ○ ○
50 手術 ○ ○
54 麻酔 ○ ○
60 検査・病理 ○ ○
70 画像診断 ○ ○
80 その他 ○ ○
90 入院基本料 - ○
92 特定入院料・その他 - ○
97 食事療養・生活療養・標準負担額 - ○

出典:記録条件仕様(医科用)令和8年8月版 別表20 診療識別コード。主な番号を抜粋しています。

別表20には、この表のほかにも番号があります。名前だけ並べると、次のとおりです。

  • 01・99:全体に係る識別コード
  • 24:投薬 調剤、28:投薬 その他。どちらも入院の列だけ
  • 25:投薬 処方。入院外の列だけ
  • 26:投薬 麻毒、27:投薬 調基
  • 39:薬剤料減点。入院の列だけ

この番号の現場での使い方まで、私は確認できていません。必要になったら、別表20の原本を開いて確認してください。

60は、検査と病理が同じ番号。ここは、先輩に番号で言われた時に、迷いそうなところです。

入院と入院外で、出る番号が違います

別表20には、「入院」と「入院外」の列があります。

  • 12の再診は、入院外の列だけです
  • 90・92・97は、入院の列だけです

では、入院のレセプトに再診の加算は出ないのか。出る場合があります。記載要領の原文は、こうです。

(4) 同一月に同一患者につき、入院診療と入院外診療とが継続してある場合には、入院、入院外についてそれぞれ別個の明細書に記載すること。 なお、初診から直ちに入院した場合は、入院分のみの明細書に記載すること。 また、再診から直ちに入院した場合であって、入院の明細書において、再診料又は外来診療料の時間外加算、休日加算若しくは深夜加算を算定する場合は「特定入院料・その他」の項に点数及び回数を記載し、「摘要」欄に当該加算の名称を記載すること。ただし、入院基本料を算定する入院の場合は「入院基本料・加算」の項に点数及び回数を記載し、「摘要」欄に当該加算の名称を記載すること。

出典:厚生労働省「診療報酬請求書等の記載要領等について」令和8年3月27日保医発0327第2号(訂正後)別添1 別紙1 Ⅱ 第3 1(4)

この原文は、「診療識別」とは書かず、明細書の項の名前で指示しています。コード番号の指定は、ありません。
再診の12が入院にないこと。入院の明細書に再診の加算が載ること。この2つは別の決まりなので、分けて覚えましょう。

紙のレセプトでは、番号が順に並んでいます

紙の診療報酬明細書は、医科入院外用の様式第二の二。診療欄が、上から番号順に並んでいます。

診療報酬明細書(医科入院外・様式第二(二))の診療欄。上から、11 初診、12 再診、13 医学管理、14 在宅、20 投薬(21 内服、22 屯服、23 外用、25 処方、26 麻毒、27 調基)、30 注射(31 皮下筋肉内、32 静脈内、33 その他)、40 処置、50 手術・麻酔、60 検査・病理、70 画像診断、80 その他の順に並んでいる。

出典:診療報酬明細書(医科入院外・様式第二(二))、医療情報基盤・診療報酬審査支払機構の掲載ページから/診療欄の部分を切り出し/画像はタップで拡大

並びは、11→12→13→14→20→30→40→50→60→70→80。
紙では、手術と麻酔が「50」の1つの枠にまとまっています。データ上の番号は、手術が50、麻酔が54です。

入院用の様式第二の一は、並びが少し違います。12の再診の行がなく、入院の欄に90・92・97が加わる形。紙の項の名前は、「90 入院基本料・加算」です。

もうひとつ。診療報酬点数表の並びとは、同じではありません。

並び 順番
診療識別(紙の明細書) 初診→再診→医学管理→在宅→投薬→注射→処置→手術・麻酔→検査・病理→画像診断→その他
医科診療報酬点数表(令和8年改定後) 初・再診料→入院料等→医学管理等→在宅医療→検査→画像診断→投薬→注射→リハビリテーション→精神科専門療法→処置→手術→麻酔→放射線治療→病理診断

点数表では、検査と画像診断が、投薬と注射より前。診療識別の並びは、その逆です。点数表の順に番号を当てはめて覚えると、ずれます。

出典:厚生労働省「診療報酬の算定方法」別表第一 医科診療報酬点数表(令和8年厚生労働省告示第69号)の目次。点数表のほうは、第14部「その他」まで続きます。

先輩に番号で言われた時の返し方

番号だけで言われたら、名前で聞き返せば足ります。

「40は処置ですか?」

「60は、検査と病理のどちらも60ですか?」

「勤務先の画面では、番号と名前はどこに出ますか?」

聞き返しにくい、と思ってしまいますよね。でも、番号と名前がずれたまま入力するほうが、あとで困ります。

迷った時の3つ

  1. 番号は、名前とセットで見る:「40は処置」の形で覚える
  2. 勤務先の画面や資料で、診療識別の表示を探す:見当たらない時は、先輩に聞く
  3. 原本は、記録条件仕様の別表20:医療情報基盤・診療報酬審査支払機構が公開している

よくある質問(FAQ)

Q. 歯科でも、同じ番号ですか?

この記事が扱うのは、医科だけ。参考にした記録条件仕様も、医科用です。歯科は確認していないので、歯科用の資料で確認してください。

Q. 入院のレセプトにも、再診の加算が載ることはありますか?

あります。再診から直ちに入院して、時間外・休日・深夜加算を入院の明細書で算定する場合です。記載要領では、「特定入院料・その他」の項に点数と回数を書くと定めています。

Q. 24〜28や39は、どう使いますか?

別表20に載っている番号ですが、現場での使い方は確認できていません。入院か入院外かの列は、原本の表で見られます。

Q. 「40で取って」は、どこの病院でも通じますか?

どこでも通じるかは、確認できていません。番号の意味は別表20に決まっていますが、「取って」の使い方は、勤務先で確認してください。

Q. 記載要領で、診療識別を探しても見つからないのですが?

一般の医科の記載要領には、「診療識別」の語は出てきません。語が出てくるのは、DPC病院向けの別添だけでした。電子データの番号は、記録条件仕様の別表20で見るのが確実です。

番号で聞かれても迷わないために

  1. 診療識別コードは、医科の電子レセプトで診療内容を分ける2桁の番号。40は処置、60は検査・病理
  2. 入院と入院外で、出る番号が違う。12は入院外だけ、90・92・97は入院だけ
  3. 番号は、名前とセットで確認する。先輩が番号で言ったら、「40は処置ですか?」と聞き返す

まずは、勤務先の画面や資料で、診療識別の表示を1つ見てみるところから。

資格確認やレセプトの基本は、無料の受付で固まらない制度早見表PDFにもまとめています。

参考にした資料

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■ 著者プロフィール3つの総合病院で医療事務10年以上、うち1つで元採用担当を3年。
現在はフルリモートの医療事務として算定業務を担当。3児の父。
「もうひとりで悩まない医療事務」を届けるため発信しています。

最終更新日:2026年10月4日

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