「算定に時間がかかりすぎる」「毎回同じところで迷ってしまう」
慣れてきたはずなのに、スピードが上がらないと感じることはないでしょうか。
10年以上やった今も診療点数早見表で確かめています。その私が実際に使っている手順を書きますね。
コツと言っても、才能の話ではありません。仕組みの話です。
この記事でわかること
- 算定のコツは、暗記ではなく仕組みで考えること
- 確認する順番を先に決めておく方法
- レセコン・電子カルテを使いこなす小さな工夫
- ダブルチェックの回し方と、頼れるツールの選び方
結論から言うと、算定のコツは、毎回ゼロから考えないための仕組みを先に作っておくことです。
覚える量を増やすことより、迷う場面そのものを減らす工夫。そちらのほうが効きます。
この記事は「覚え方」の記事ではありません
先にお伝えしておきたいことがあります。
「算定が覚えられない」の悩みへの取り組み方は、医療事務の算定が覚えられない…全部覚えずに乗り切る調べ方3つにまとめました。
この記事は、覚えた後の話です。
分かっているはずの算定でも処理が遅くなる、確認のたびに迷ってしまう。そんな「日々の運用」を早くする工夫を紹介します。
コツ①:確認する順番を先に決めておく
算定に時間がかかる大きな原因は、その場で考えながら確認しているからです。
診療科や処置の種類ごとに、確認する順番をあらかじめ決めておく。迷う回数を大きく減らせる工夫です。
たとえば、こんな順番です。
- 診療内容、処置・検査の有無を先に確認する
- 初診か再診かを確認する
- 加算の要件、説明の有無などを確認する
- 点数表・院内マニュアルで最終確認する
順番を固定しておくと、抜け漏れに気づきやすくなります。
毎回どこから見るか迷っている状態と、順番が決まっている状態では、同じ知識量でもスピードが変わりますよ。
コツ②:レセコン・電子カルテの「お気に入り」を育てる
使っているシステムの機能を、どこまで使いこなせているでしょうか。
よく使う算定項目をお気に入り登録したり、定型文をテンプレートに登録したりするだけで、入力の手間は大きく変わりますよ。
💬 「このテンプレ、どうやって登録したんですか? よく使う項目だけ絞ってみようと思って」
システムの使い方は病院・ベンダーによって差があるので、先輩や情報システム担当に聞いてみるのが早道です。
すでにある機能を知らずに、毎回手入力していないでしょうか。一度、見直す価値のあるポイントです。
コツ③:月末月初の前に「先月の傾向」を振り返る
忙しい月末月初こそ、準備がものを言います。
先月、時間がかかった処理・確認に迷った処理を思い出して、簡単にメモしておく。
それだけで、次の月末月初に同じところでつまずく回数が変わってきますよ。
振り返りは、長い時間をかける必要はありません。
5分でも、思い出せるうちに書いておくのがコツです。
コツ④:ダブルチェックのタイミングを決めておく
一人で抱え込まない。
これも、大きなコツのひとつです。
「提出前に必ず確認してもらう」「迷ったらその場で聞く」など、確認のタイミングを先に決めておく。それだけで、抱え込まずに済みますよ。
💬 「この加算、要件を満たしているか一緒に見ていただけますか」
誰かに確認してもらうことは、能力不足の証拠ではありません。
むしろ確認の仕組みを持っている人ほど、大きなミスを防げているものです。
コツ⑤:迷ったらすぐ確認できる場所を1つに決めておく
調べる場所は、1つに決める。
それだけで、時間のロスは減らせます。
紙の早見表、院内マニュアル、厚生労働省の資料。確認する場所を先に決めておくと迷いません。
当サイトでは、算定項目・検査・薬剤名を1つの検索欄から探せる算定ナビを用意しています。登録不要で、正式名称が分からなくても略語やかな、9桁コードから引けます。確認の時間を減らす道具のひとつとして、よければ使ってみてください。
よくある質問(FAQ)
Q. コツを覚えれば、算定は速くなりますか?
「覚える」より「仕組みを作る」ほうが近いです。
確認する順番やダブルチェックの体制。先に決めておくだけで、同じ知識量でもスピードは変わりますよ。
Q. レセコンの機能を使いこなせていない気がします。
機能の一部しか使えていない。そんな場合もあります。
まずは先輩や情報システム担当に、よく使う機能の使い方を聞いてみるのがおすすめです。
Q. ダブルチェックを頼むと、迷惑ではないですか?
迷惑ではありません。
確認の仕組みを持っている人ほど、大きなミスを防げています。むしろ助かる、と感じる先輩のほうが多い印象です。
Q. 忙しい月末月初は、何から手をつければいいですか?
先月つまずいた点を思い出して、確認する順番を先に決めておくことから始めてみてください。
準備の5分が、当日の時間の使い方を大きく変えてくれますよ。
Q. 算定漏れが心配な時は、どうすればいいですか?
気づいた時の対応は、医療事務の算定漏れに気づいたら?対処法と時効を現役10年以上が解説にまとめています。
コツを実践していても、漏れに気づく場面はあります。落ち着いて対応すれば大丈夫です。
算定のコツは、仕組みを先に作ること
- 確認する順番を先に決める:その場で考える回数を減らす
- 使えるツール・機能を育てる:レセコン・電子カルテ・算定ナビを味方にする
- 一人で抱えない体制を作る:ダブルチェックのタイミングを先に決めておく
コツは、才能ではなく仕組みです。
少しずつ自分の型を作っていく。それが、いちばんの近道だと感じています。
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■ 著者プロフィール
ゆう|3つの総合病院で医療事務10年以上、うち1院で元採用担当を3年。
現在はフルリモートの医療事務として算定業務を担当。3児の父。
「もうひとりで悩まない医療事務」を届けるため発信しています。
最終更新日:2026年9月1日