「医療事務の給料で、家計はやっていける?」「この先のお金、どう考えればいい?」そんな不安を抱えながら、年収を下げてでも働き方を変えていいのか、迷っている人も少なくないはずです。

この疑問には、3つの総合病院で医療事務を10年以上、うち1つの病院で元採用担当を3年経験し、いまはフルリモートで働く3児の父の私がお答えします。

✅ この記事でわかること
- 年収を約60万円下げて働き方を変えた、実際の判断
- 額面は下がっても、暮らしが回った理由
- お金以上に大きかった「時間」の変化
- 医療事務のお金を、どう考えるかの一つの見方

結論から言うと、お金は額面の大きさだけでは測れません。 私は年収を約60万円下げましたが、通勤や時間が変わったことで、暮らしはむしろ回るようになりました。

額面よりも、手元に残るお金と時間で考える。そんな見方を、体験からお伝えします。

✅ この記事を書いた人
ゆう|3つの総合病院で医療事務10年以上|元採用担当3年|現フルリモート医療事務|3児パパ

この記事はお金の考え方をまとめたものです。制度や税、資産運用の具体的な判断は、最新の情報を公式窓口や専門家で確認してください。


「年収を下げる」ことに、ずっと迷っていた

正直に書くと、年収が下がると分かった時、迷いはありました。460万円ほどだった年収が、400万円ほどになる。額面が下がる怖さは、本物でした。

家族もいます。3人の子どもを育てる身として、収入が減る決断は、軽いものではありませんでした。

それでも働き方を変えたかったのは、当時の生活に無理があったからです。片道50kmを高速で通い、朝は6時前に起きていました。家に帰ると、子どもはもう寝ている日もありました。

給料は保てても、家族と過ごす時間がほとんどありませんでした。

給料か、働き方か。私は「給料より働き方」を選びました。転職サービスを通じて、フルリモートで算定業務ができる職場に出会えたことも、後押しになりました。

年収は下がるけれど、この働き方なら家族との時間を取り戻せる。そう考えて、腹を決めました。

その判断が、家計にどう出たのか。ここからは、実際のところを書いていきます。


額面は下がっても、実際に浮いたお金があった

年収の額面は、たしかに下がりました。でも、家計全体で見ると、下がった分がそのまま生活を圧迫したわけではありませんでした。

いちばん大きかったのは、通勤コストが消えたことです。

変わったこと 家計への影響
年収の額面 約60万円ダウン
高速代・ガソリン代 毎日の通勤がなくなり、大きく減った
車の負担 走行距離が減り、維持の負担が軽くなった
昼食や外での出費 家で過ごす時間が増え、自然と減った

片道50kmを毎日往復していた頃は、高速代とガソリン代だけでも、月にまとまった額が出ていました。それがフルリモートでゼロになりました。

もちろん、浮いたお金が年収の下がった分を丸ごと埋めたわけではありません。でも、「額面のダウン」と「実際に手元から出ていくお金」は、別物だったのです。

数字の見た目ほど、暮らしは苦しくなりませんでした。

月々の家計をならしてみると、通勤に消えていたお金が浮いたぶん、思っていたよりも打撃は小さいものでした。給料明細の数字だけを見て諦めなくてよかった、といまは感じています。


お金以上に変わったのは、「時間」だった

家計の話をしてきましたが、実はいちばん大きかったのは、お金ではありませんでした。時間です。

往復の通勤時間がまるごと消えました。朝6時前に起きなくてよくなったのも、大きな変化です。その分、家族と過ごす時間が増えました。

時間は家計簿には載りませんが、確かに大きなコストだったと、いまは思います。

  • 朝、子どもと一緒に朝食をとれるようになった
  • 通勤で消耗していた体力を、家のことに回せるようになった
  • 気持ちに余裕ができて、家の中がおだやかになった

お金だけで働き方を決めていたら、この時間は手に入りませんでした。年収の数字には表れない価値が、暮らしにはあります。

フルリモートに変えて何が変わったかは、フルリモートに転職して変わったことにも書きました。


時間ができて、家計を見直す余裕ができた

もう一つ、変わったことがあります。時間と気持ちに余裕ができたことで、家計そのものを見直せるようになりました。

以前は、忙しさに追われて、お金のことをゆっくり考える余白がありませんでした。働き方が変わってから、固定費に目を向ける時間ができました。

固定費は、一度見直すと効果が続きやすい部分です。一般的には、次のようなところが見直しの対象になります。

  • 通信費(スマホやネットの料金プラン)
  • 保険(内容が今の暮らしに合っているか)
  • サブスクなど、使っていない定期的な支払い

具体的な金額や商品は、家庭ごとに事情が違うので、ここでは触れません。ただ、「収入を増やす」だけでなく「出ていくお金を整える」ことも、家計には効くという実感があります。

時間ができたからこそ、そこに手をつけられました。


医療事務のお金を、どう考えるか

ここまでの体験から、医療事務のお金についての一つの見方をまとめます。

大事なのは、額面の給料だけで判断しないことです。同じ年収でも、通勤や働き方によって、手元に残るお金と時間はまったく変わります。

「いくら稼ぐか」と同じくらい、「いくら残るか・どんな時間で暮らすか」が大切だと感じます。

もちろん、いくら必要かは家庭ごとに違うものです。教育費や住まい、暮らし方によって、必要な額は人それぞれです。

だからこそ、他人の正解ではなく、自分の家庭にとっての「ちょうどいい」を探すことになります。

将来の備えについては、時間と気持ちの余白ができてから、少しずつ考えていくのでも遅くはありません。まずは、いまの働き方と家計のバランスを見直すところからで十分だと思います。

制度や資産運用の具体的な判断は、公式の窓口や専門家で最新の情報を確かめてください。


お金と働き方に、迷っている人へ

最後に、お金と働き方で迷っている場合の考え方をまとめます。

道は一つではありません。給料を上げて暮らしを豊かにする道もあれば、額面を下げてでも働き方を変える道もあります。 どちらも、間違いではありません。

  • 収入を増やしたい:給与交渉や資格、働き方の見直しで、年収を上げる道がある
  • 時間や暮らしを取り戻したい:額面より、働き方コストと時間で考え直す道がある

私は後者を選びましたが、それが誰にとっても正解だとは思いません。大切なのは、額面の数字に振り回されず、自分の家庭にとって何が大切かで決めることです。

給料を上げる方向を考えたい場合は、医療事務の給料を上げる方法や、働き方ごとの違いをまとめた雇用形態の比較もあわせて読んでみてください。


よくある質問(FAQ)

Q. 医療事務の給料で、家計はやっていけますか?

家庭の状況や働き方によって変わるため、一概には言えません。同じ年収でも、通勤コストや働き方で手元に残るお金は変わります。

額面だけでなく、実際に出ていくお金と時間を含めて考えると判断しやすいはずです。

Q. 年収を下げるのは、損ではないですか?

額面だけを見れば、下がった分は損に見えます。ただ私の場合は、通勤コストが消え、時間が増えたことで、暮らしの満足度はむしろ上がりました。

損か得かは、お金の額だけでは決まらないと感じています。

Q. 将来のお金が不安です。何から始めればいいですか?

まずは、いまの固定費を見直すところからで十分だと思います。通信費や保険など、暮らしに合っているかを確かめるだけでも効果があります。

資産運用や制度の具体的な判断は、公式の窓口や専門家で最新情報を確認してください。

Q. フルリモートにすれば、家計は楽になりますか?

そうとは限りません。私の場合は通勤コストが大きかったので効果が出ましたが、もともと通勤負担が小さい人には当てはまりにくいです。

自分の場合に何が浮いて何が変わるかを、具体的に見積もることが大切です。

Q. お金と働き方、どちらを優先すべきですか?

正解は家庭によって違います。収入を優先したい時期もあれば、時間や暮らしを取り戻したい時期もあります。大切なのは、他人の基準ではなく、自分の家庭にとって何が必要かで選ぶことです。


まとめ

  1. お金は額面の大きさだけでは測れない。通勤コストや働き方で、手元に残るお金は変わる
  2. 年収を約60万円下げても、通勤コストが消え、時間が増えたことで暮らしは回った。お金以上に時間の価値が大きかった
  3. 収入を増やす道も、額面を下げて働き方を変える道もある。自分の家庭にとって何が大切かで選ぶのが一番

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著者プロフィール
ゆう|医療事務10年以上・現フルリモート
3つの総合病院で医療事務を10年以上務め、複数の診療科で受付や算定を経験しました。うち1つの病院で元採用担当を3年。現在はフルリモートで算定業務をしながら3人の子どもを育てています。「もうひとりで悩まない医療事務」を届けるため発信しています。
Instagram: @iryo_jimu

最終更新日:2026年7月1日