結論:改定期に情報源で言うことが違うのは、仕組みの問題で避けられません。情報は段階的に出て、解釈が固まるまで時間がかかるからです。

迷わないコツは、情報源を「一次 → 二次 → 三次」の順で当たること。

この記事では、総合病院で10年以上、何度も改定をくぐってきた私が、情報源の優先順位マップと、迷った時の調べ方の手順を整理しました。

🔖 この記事でわかること
- 改定期に「言うことが違う」のはなぜか
- 情報源の優先順位マップ(一次・二次・三次)
- 迷った時の調べ方の手順
- 改定期に事故らないためのコツ

✅ この記事を書いた人
ゆう|3つの総合病院で医療事務10年以上|元採用担当3年|現フルリモート医療事務|3児パパ

なぜ改定期は「言うことが違う」のか

理由は大きく3つあります。

  1. 情報が段階的に出るから:告示・通知が出たあとに、疑義解釈が「その1」「その2」と複数回に分けて公開される流れです。
  2. 解釈が固まる前だから:通知が出てすぐは、各所で見解が分かれます。後から疑義解釈で整理されることも多いです。
  3. 立場で見え方が違うから:保険医協会・レセコンメーカー・窓口担当では、それぞれ見ている範囲が違います。

だからこそ、最新の一次情報に自分で当たるのがいちばん安全です。誰かの解釈をまた聞きするほど、ズレが大きくなります。

情報源の優先順位マップ(一次・二次・三次)

情報源は、信頼度と役割で3つの層に分けて考えると迷いません。

区分 情報源 役割と使い方
一次(最優先) 厚生労働省(告示・通知・疑義解釈)/地方厚生局/社会保険診療報酬支払基金 公式の根拠。最終判断はここで確認する
二次(補助) 保険医協会の説明会・解説/レセコンメーカーの対応情報/点数本 一次をかみくだいた解説。理解の助けに使う
三次(裏取り前提) SNS・動画・知恵袋 きっかけにはなるが、一次で確認してから判断する

厚生労働省の診療報酬関連情報では、告示・通知・疑義解釈がまとまっています。

施設基準の届出や最新の周知は地方厚生局、請求の扱いは社会保険診療報酬支払基金で確認可能です。

迷った時の調べ方の手順

順番を決めておくと、改定期でも落ち着いて動けます。

  1. 厚生労働省の改定ページで告示・通知を見る
  2. 疑義解釈(その1〜)で具体例を確認する
  3. 施設基準・届出は地方厚生局、請求の扱いは支払基金で確認する
  4. 保険医協会やメーカーの解説で補足する
  5. SNSで見た「取れる」は、一次で裏取りしてから判断する

二次・三次から入ると、解釈の違いに振り回されがちです。最初に一次へ当たる癖をつけると、結局いちばん速く正解にたどり着けます。

改定期に事故らないためのコツ

  • 疑義解釈は複数回に分けて出ます。最初の通知だけで判断せず、その後の更新を追います。
  • 提出物や締切は変わります。施設基準の届出は、地方厚生局の周知を確認します。
  • 電話で回答が割れたら、「通知のどこに書いてあるか」を一緒に確認すると、解釈のズレが減ります。
  • 新人さんのうちは、厚生労働省の改定ページと疑義解釈をブックマークしておくだけでも安心です。

制度や点数の中身は改定で変わります。この記事は情報の集め方をまとめたものなので、個別の算定可否は最新の一次情報で確認してください。

よくある質問(FAQ)

Q. 厚生局に聞いたら「通知を見て」と言われました。

窓口は、通知の解釈を断定しにくい立場にあります。まず通知と疑義解釈に目を通し、それでも不明な点を具体的に聞くと、答えが返ってきやすいでしょう。

Q. 保険医協会とメーカーで、回答が違います。

二次情報には解釈が含まれている点に注意が必要です。役立ちますが、最終的な根拠は一次(通知・疑義解釈)で確認します。違いが出た時こそ、一次に戻るタイミングです。

Q. SNSで「この加算は取れる」と見ました。

きっかけにはなりますが、一次で裏取りします。算定できるかは、自院の届出や状況次第です。

Q. 疑義解釈は、どこで見られますか?

厚生労働省や地方厚生局で公開されています。複数回に分けて出るため、その後の更新まで追う必要があります。

Q. 新人さんは、まず何から見ればいいですか?

厚生労働省の改定ページと疑義解釈をブックマークするところから始めます。分からない用語は、先輩や点数本で補えば十分です。

まとめ

  1. 改定期に情報がバラつくのは、段階的に出て解釈が固まる前だからです。
  2. 情報源は「一次(厚労省・厚生局・支払基金)→二次(協会・メーカー・点数本)→三次(SNSは裏取り)」の順で当たります。
  3. 個別の算定可否は、最新の一次情報で確認します。

関連記事

■ 著者プロフィール
3つの総合病院で医療事務10年以上、うち1つの病院で採用にも3年携わりました。
片道約50kmの高速通勤を10年続けたのち、転職サービス経由でフルリモートへ。
現在はフルリモートの医療事務として算定業務を担当。3児の父。
「もうひとりで悩まない医療事務」を届けるため発信しています。

最終更新日:2026年6月22日