この記事を書いた人

ゆう|医療事務10年以上 × 元採用担当(3年)
総合病院3院で勤務後、フルリモート医療事務へ転職。
自分自身の応募経験と、元採用担当として応募書類を仕分けてきた立場から、医療事務の履歴書の書き方を実体験ベースで解説します。

最終更新:2026年6月9日


この記事でわかること

  • テンプレ通りに書いた人から落ちる理由
  • 元採用担当が「もったいない」と感じた履歴書の5つの特徴
  • 写真・日付・学歴職歴・資格欄・志望動機欄の書き方
  • 医療事務ならではの経験の見せ方
  • 未経験・ブランクがある場合の書き方
  • 書き終えたら確認したい5つのチェック

テンプレ通りに書いた履歴書から落ちていました

最初に、採用側にいた立場から本音を書きます。

テンプレ通りにきれいに書かれた履歴書ほど、印象に残らないまま別の山に分けていました。

総合病院で元採用担当を3年。
書類選考で見ていたのは、文字のうまさではありません。
「この人は、うちのことを考えて書いたか」が透けて見えるかどうかでした。

履歴書は、最初の数秒で半分以上の判断が終わっています。
だからこそ、テクニックより先に伝えたい順番があります。


元採用担当が「もったいない」と感じた履歴書の5つの特徴

採用側で書類を仕分けていた頃、惜しいと感じた履歴書には共通点がありました。

①写真の表情が硬すぎる

証明写真スタジオで撮ったのに、本人かどうか分からないくらい表情が硬い履歴書が多くありました。

医療事務は受付で患者さんと接する仕事です。
写真の印象は、そのまま「受付に立った時の印象」として見られます。

撮影前に、好きな食べ物のことでも思い浮かべると、肩の力が抜けた表情になります。

②志望動機欄が、どこにでも出せる内容

「貴院の地域医療への貢献に共感し」だけで終わる志望動機は、3病院に応募していると採用側もうすうす気づきます。

落とされるのは、内容が悪いからではありません。
「うちじゃなくてもいい」と感じさせる一文が混ざっているからです。

③資格欄が正式名称で書かれていない

「医療事務の資格」とだけ書かれていると、何の資格か判断できませんでした。

資格は、正式名称で書きます。
「診療報酬請求事務能力認定試験」「医療事務技能審査試験(メディカルクラーク)」のように、略さずに書くだけで丁寧さが伝わります。

④空欄が多い

賞罰欄や本人希望欄が空欄のまま提出される履歴書がありました。

書くことがなくても「特になし」と一言入れる。
空欄のままだと「書き忘れ」なのか「省略」なのか、採用側には判断できません。

⑤修正液・修正テープの跡がある

手書きの履歴書で修正跡があると、それだけで丁寧さの印象が下がっていました。

1文字でも間違えたら、書き直す。
手間ですが、その手間が「この人は仕事も丁寧そうだ」という第一印象につながります。


通る履歴書の書き方|欄ごとの順番

ここからは、欄ごとに書き方を整理します。

日付は「提出日・面接日」に合わせる

履歴書の日付は、書いた日ではなく、提出する日に合わせます。

郵送なら投函日、面接持参なら面接日。
過去の日付のまま提出すると「使い回し」の印象を与えてしまいます。

学歴・職歴は西暦か和暦をそろえる

学歴欄で「2015年」と「平成30年」が混在していると、読みにくくなります。

西暦か和暦、どちらかにそろえる。
医療事務はレセプトで日付の正確さが求められる仕事です。
ここがそろっているだけで、業務への適性が伝わります。

職歴は「同じ現場で何ができる人か」が伝わる粒度で

職歴欄に「医療事務」とだけ書くのは、もったいない書き方です。

総合病院3院で10年以上、算定もマネジメントも経験してきた立場から言うと、採用側が知りたいのは規模と業務範囲です。

「○○科の受付・会計・レセプト点検を担当」のように、診療科と業務を一言添えるだけで、即戦力かどうかが判断しやすくなります。

志望動機欄は「1院ごとに1行」だけ変える

すべて書き直す必要はありません。

応募先のホームページや求人票から、1行だけ引用します。
「在宅医療に力を入れている点に惹かれました」のように、その病院でしか書けない一文を入れる。
それだけで、本気度が伝わります。

本人希望欄は、通勤の現実も正直に

本人希望欄は、空欄にせず、働き方の希望を一言入れます。

私は10年間、片道50kmを高速で通勤していました。
朝6時に起き、高速代1,200円とガソリン代をかけて通っていた経験があります。

採用側にいた頃、通勤時間が長すぎる応募者は「続くだろうか」と一度立ち止まって見ていました。
無理のある通勤を希望欄に書くより、正直に相談する姿勢の方が、長く働ける印象につながります。


医療事務ならではの経験の見せ方

医療事務の履歴書では、経験の「粒度」で差がつきます。

「レセプト経験あり」と書かれていても、規模も件数も読み取れない書類は、判断保留になっていました。

書くなら、扱った診療科・1日のおおよその件数・使っていた電子カルテ(レセコン)の種類まで。
具体的であるほど、採用側は配属後の姿をイメージしやすくなります。

資格を持っている場合は、取得年月も添えます。
学習中の資格があれば「○○取得に向けて学習中」と書くと、向上心が伝わります。


未経験・ブランクがある場合の書き方

未経験やブランクがあると、書くことがないと感じるかもしれません。

ですが、採用側が見ているのは「経験ゼロかどうか」ではありませんでした。

医療事務は、接遇・正確さ・チームでの連携が求められる仕事です。
前職が接客でも事務でも子育てでも、そこで培った「丁寧さ」「段取り」は立派なアピール材料になります。

ブランクがある場合は、その期間に何をしていたかを一言。
「家庭に専念しながら、医療事務の資格学習を進めていました」のように書けば、空白ではなく準備期間として伝わります。

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書き終えたら確認したい5つのチェック

提出前に、この5つだけ見直します。

  1. 日付は提出日・面接日に合っているか
  2. 志望動機に、その病院でしか書けない一文があるか
  3. 資格は正式名称で書いているか
  4. 学歴・職歴の西暦/和暦はそろっているか
  5. 空欄のまま残っている欄はないか

この5つを満たすだけで、「丁寧に書かれた履歴書」の印象に変わります。


よくある質問

Q1. 履歴書は手書きとパソコン、どちらがいいですか?

A. どちらでも問題ありません。手書きは丁寧さ、パソコンは見やすさが伝わります。手書きの場合は修正跡を残さないこと、パソコンの場合は誤字脱字に注意してください。

Q2. 写真は何ヶ月以内のものがいいですか?

A. 3ヶ月以内が目安です。髪型や印象が大きく変わっている写真は避け、現在の自分に近いものを使ってください。

Q3. 志望動機が思いつきません。どう書けばいいですか?

A. 応募先のホームページや求人票を1つ読み、「ここに惹かれた」という点を1行だけ探してください。立派な動機より、その病院を見て書いた一文の方が伝わります。

Q4. 職歴が複数あって書ききれません。

A. すべて書く必要はありますが、応募職種に関係する経験を詳しく、それ以外は簡潔にまとめます。粒度の強弱で読みやすくなります。

Q5. ブランクが長いと不利になりますか?

A. ブランクそのものより、その期間をどう書くかで印象が変わります。資格学習や家庭の事情など、準備期間として一言添えるだけで空白ではなくなります。

Q6. 本人希望欄には何を書けばいいですか?

A. 勤務条件の希望を一言入れます。空欄は避け、「貴院の規定に従います」だけでも構いません。通勤や勤務時間に希望がある場合は、正直に書く方が後々のミスマッチを防げます。


まとめ

医療事務の履歴書は、テクニックより順番です。

元採用担当として見ていたのは、うまく書けているかではなく、応募先のことを考えて書いたかどうかでした。

写真・日付・資格欄・志望動機欄、そして空欄をなくす。
この基本をそろえるだけで、書類は通りやすくなります。

私自身、最初は5つの特徴を全部やらかしていました。
書き直して、片道50kmの高速通勤からフルリモート医療事務へ転職できました。
書類1枚で、働き方は変わります。

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