受付に立って、患者さんの対応をして、
いつも通りに動いているつもりでした。
でも夕方に先輩から声をかけられた瞬間、
胃がきゅっとなりました。
「さっきの患者さん、保険証の確認できてた?」
できていませんでした。
病院で医療事務として働き始めて、3週間目のことです。
あの日の感覚を思い出すたびに、「3週間目って、地味にきつい時期だな」と今でも思います。
なぜ3週間目にミスが増えるのか
最初の1週間は、緊張でいっぱいです。
わからないことだらけだから、
一つひとつを丁寧に確認します。
2週間目になると、
少しだけ流れが見えてきます。
「こういう感じか」と、ペースが掴めてくる。
でも3週間目。
「覚えた」という感覚が出てきます。
そして確認が省かれ始める。
これが「慣れのワナ」です。
最初の緊張がほどけたとき、
人は一番ミスをしやすい状態になります。
いろんな新人さんを見てきた経験から言うと、
3週間目から1ヶ月の間に折れる方が多い。
このワナにはまりやすい時期だからです。
「慣れた」と感じた瞬間こそ、一番確認が必要な時期だと思っています。
やらかした日の帰り道
あの日、仕事終わりに駐車場に出て、
しばらくエンジンをかけずに座っていました。
怖くて先輩に言えなかった。
「明日からどんな顔をして出勤すればいいんだろう」
そんなことばかり考えていました。
でも翌朝、先輩が教えてくれたことがあります。
「3週間目はみんな一度崩れるから。
怖いなら言ってくれたら一緒に確認するよ。」
この一言で、少しだけ楽になりました。
ミスを隠さなかったこと、
先輩に正直に話したこと。
その選択が今振り返ると正しかったと思っています。
ミスをしてもいい。正直に話せる関係を先輩と作れたら、あとは少しずつ積み上げていくだけです。
3週間目を乗り越えた3つの習慣
その後、意識的に変えたことがあります。
◎「覚えた」と思ったら、逆に確認する
保険証の確認、問診票の受け取り。
こういう「もうできる」と思っている業務ほど、
一度立ち止まって確認する癖をつけました。
覚えた直後が一番ミスをしやすい。
そう頭に入れておくだけで、動き方が変わります。
◎業務の「正解の形」を自分の言葉でメモする
口頭で教わったことは、
その日の夜に手帳に書き直しました。
自分の言葉で書き直すことで、
記憶が整理されます。
「言われたこと」が「わかったこと」に変わっていく。
言葉にできない業務は、まだ理解しきれていないサインです。
◎月に一度、先輩に声をかける
「最近の私、何か気になることありますか?」
この一言を月に一度、聞くようにしました。
自分では気づけないクセや抜けが、
外から見ると見えることがあります。
怖いですが、早めに知る方がいい。
指摘されて傷つくより、
指摘されて改善する方がずっとラクです。
3週間目のしんどさは「成長痛」です。ここを乗り越えた先で、仕事が少しずつ自分のものになっていきます。
続けてよかったと、今は思う
あのとき、駐車場で
「もう向いてないのかもしれない」と思いました。
でも続けました。
結果として、医療事務の仕事を10年以上続けることができました。
その後、採用担当として面接に関わるようになって、
たくさんの方の職歴や転職の背景を聞きました。
面接で「短期離職」を気にしている方は多い。
でも私自身も、折れかけた経験があります。
だから思うのです。
3週間目で折れそうになっている方は、
まだ諦めるタイミングじゃないと。
しんどいのは、変化している途中だから。
うまくいかない日が続くとき、
「これは慣れのワナかもしれない」と思ってみてください。
確認を戻す。メモを書く。先輩に一言話す。
この3つだけで、3週間目は乗り越えられます。
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