「仕事終わりに行ったら2時間待ちだった」「微熱と鼻水だけなのに、こんなに待つの?」「オンライン診療って実際どうなの?」

この記事を読むと、こんなことがわかります。

✅ 夕方の病院が地獄になる構造的な理由
✅ 2時間待ちを避けられる「3つの選択肢」の使い方
✅ 「病院に来ないでほしい」と医療事務が思う症状のレベル感
✅ 本当に病院へ行くべきタイミングの見極め方

結論から言うと、軽症であれば夕方の病院より「オンライン診療」や「救急安心センター」の方が、身体にも財布にも優しい場合があります。


この記事を書いた人
ゆう|医療事務10年・現フルリモート
総合病院で10年間、窓口に立ち続けました。夕方の待合室で消耗しきった患者さんを何百人も見てきました。「知っていれば避けられた消耗」を伝えたくて、この記事を書いています。


18時の待合室は「消耗戦」になっている

年度末・花粉シーズン・感染症の流行期。18時前後の病院の待合室は、独特の緊張感に包まれます。

ぐったりした子どもを抱えた保護者。「熱が下がらなくて」と俯く会社員。椅子で舟を漕ぎながら名前を待つ高齢の方。そしてその全員を捌こうとして、水面下でフル回転している受付スタッフ。

私も10年間、その現場にいました。そして正直に言うと、「その症状なら来なくてよかったのに」と思う患者さんが、毎日一定数いました。


夕方に病院が混む「3つの理由」

理由 内容
仕事・学校終わりの集中 会社員・学生が退勤・放課後に来院するため18時前後に集中する
夜間加算を避けようとする駆け込み 18時以降は50点(500円)の加算が発生するため、18時直前に殺到する
午前の予約枠が満杯 朝イチや午前中の枠は早く埋まるため、空きのある夕方に流れてくる

この3つが重なる時間帯が、「18時前後の地獄」を作り出しています。

体調が悪い中、硬い椅子で2時間待って、診察は5分。これを繰り返していると、通院自体が身体の負担になることさえあります。


病院に行かなくてもいい可能性がある症状

医療事務として10年働いた私の感覚では、以下のような症状であれば、まず「他の選択肢」を試してほしいと思います。

症状の特徴 判断の目安
いつもの花粉症・鼻炎の症状 かかりつけ医に処方されている薬が残っているなら、まずはそちらを
微熱+鼻水のみ(3日以内) 安静と水分補給で様子を見られる可能性が高い
「ただの風邪かな?」と思える軽症 オンライン診療や薬局相談が有効
定期処方薬がほしいだけ オンライン診療で対応できるケースが多い

逆に、以下の症状は「すぐに病院へ」です。迷っている時間が危険です。

  • 激しい胸の痛み・息苦しさ
  • 意識が朦朧とする・ろれつが回らない
  • 激しい腹痛(特に右下腹部)
  • 高熱が数日続いて改善しない
  • 頭痛が「今まで経験したことのない激しさ」

「2時間待ち」を避ける3つの選択肢

① オンライン診療

スマホやパソコンで医師と話し、処方箋を自宅に送ってもらえるサービスです。

項目 内容
対応できる症状 風邪・花粉症・皮膚トラブル・生活習慣病の定期処方など
費用 保険適用(別途システム利用料がかかる場合あり)
受診のやり方 アプリまたはWebから予約→ビデオ通話で診察→薬を薬局か自宅に配送
向いている方 定期薬のある方・軽症の方・移動が困難な方

「クリニックフォア」「LINEドクター」「Curon(クロン)」などのサービスが代表的です。かかりつけ医がオンライン対応しているかを確認するのが最初のステップです。

② 救急安心センター(#7119)

「病院に行くべきか迷っている」という時に電話できる相談窓口です。

看護師や医療の専門家が対応し、「今すぐ救急を呼ぶべきか」「明日かかりつけ医に行けばいいか」「自宅で様子を見てよいか」をアドバイスしてもらえます。

深夜・休日でも対応しており、「どうしたらいいかわからない」という状況で非常に助かります。自治体によって実施状況が異なるため、お住まいの都道府県で検索してみてください。

③ 薬の配送サービス(薬局のオンライン対応)

処方箋をスマホで送って薬を配送してもらえる薬局が増えています。薬局によっては「処方箋の写真を送るだけ」で対応してくれます。特に定期薬がある方には、移動の手間を大幅に削れます。


それでも「直接行く」方がいい場合

オンライン診療や電話相談は便利ですが、以下の場合は直接受診を優先してください。

状況 理由
初めての症状・原因がわからない 触診・血液検査・X線など対面でしかできない診察がある
上記の「すぐ病院へ」に該当する症状 緊急対応が必要な可能性がある
子どもの高熱・ぐったり感 小児科での診察が安心
処方薬を変えてほしい 医師との直接のやり取りが必要

よくある質問(FAQ)

Q. オンライン診療は保険適用ですか?

はい、多くのサービスで健康保険が適用されます。ただし、サービスによってシステム利用料が別途かかる場合があります。初回利用前に費用の確認をおすすめします。

Q. オンライン診療で対応できない病気はありますか?

触診・採血・画像検査が必要な症状には対応できません。「何か変だけど原因がわからない」という初回の診察は、対面が基本です。定期薬の継続処方や軽症の症状に向いています。

Q. 子どもにもオンライン診療は使えますか?

使えます。ただし小児科のオンライン対応は医院によって異なります。「子ども 小児科 オンライン診療」で検索すると、お住まいの地域で対応している医院が見つかります。

Q. 夕方に受診しなければならない時、どうすればいいですか?

夕方に行く場合でも、「予約ができる病院」を選ぶことで待ち時間を大幅に短縮できます。予約なしで行くと混雑のピークに巻き込まれやすいため、事前にWeb予約や電話予約をしてから行くことをおすすめします。

Q. 救急安心センター(#7119)はどんな相談に対応していますか?

「今すぐ救急車を呼ぶべきか」「今夜中に病院に行くべきか」「明日でも大丈夫か」という判断の相談に対応しています。病気の治療をするサービスではなく、「どうすべきか」のアドバイスをもらえる窓口です。

Q. 仕事帰りしか時間がない場合はどうすればいいですか?

「夜間・土日対応のクリニック」「夕方に予約枠がある医院」をかかりつけにしておくのがベストです。年に数回しか行かない場合でも、「いざという時のかかりつけ」を事前に探しておくと慌てずに済みます。


まとめ

  1. 夕方18時前後の病院は構造的に混む。軽症なら「オンライン診療」か「#7119への電話」が先
  2. 激しい胸痛・意識障害・激しい腹痛などは迷わず直接受診または救急
  3. 定期薬・軽症・花粉症などはオンライン診療で2時間待ちを丸ごと省略できる

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著者プロフィール
ゆう|医療事務10年・現フルリモート
総合病院で10年間、窓口に立ち続けました。消耗しきった患者さんを何百人も見てきたからこそ、「来なくてよかった選択肢」を伝えたいと思っています。現在はフルリモートで算定業務をしながら、3人の子どもを育てています。
X(旧Twitter): @Yuuiryounimu

最終更新日:2026年4月19日